電験三種の法規の参考書(メイン教材)
電験三種の「法規」の参考書は、
みんなが欲しかった > やさしく学ぶ > これだけ > 完全マスター の順に売れています。なお、Amazonのランキングは短い期間で集計されるので、ランキングが日々変動することがあります。
法規の参考書はなるべく新しい参考書を選びましょう。
なぜなら、電気関係の法規は頻繁に改正されるので、古い本を買うと最新の法令に対応しておらず、間違った内容を覚えてしまうことになります。
ということで、実は法規の参考書は「みんなが欲しかった」か「やさしく学ぶ」の二択なのです。
一番目の「みんなが欲しかった」について。この本は特殊です。電技の1条から順番に解説しています。そして、なぜそのような条文があるのかという法律の趣旨(理由)が書かれています。実は、法律の趣旨を知っていると「法律のセンス」が養われて、見たことがない条文から出題されても解けることが多くなります。法律系の資格であれば当たり前の学習戦略なのですが、この戦略を前面に打ち出しているのはこの本だけだと思います。
この本に載っていない内容が本試験に出ても気にすることはありません。かなり詳しい部類の本なので、この本を完璧にして解けない問題は他の人も解けません。なお、過去問は別に買ったほうがいいかもしれません。
二番目の「やさしく学ぶ」について。この本は、コンパクトにまとまっており良い本です。また、法律改正がされたときに、さりげなく改正部分が修正されています。
三番目の「これだけ」について。私は、「これだけ」法規が未だに売れているのか理解できません。古い上に、記述が少なすぎて現在の試験に対応しているとはいえません。これを完全に理解しても合格できるかは博打になります。
四番目の「完全マスター」について。これでも良いのではないでしょうか。ただし、あえてこれを選ぶ理由はよくわかりません。詳しさの面から見ても特別に詳しいというわけではありません。
当WEBサイトでは、法律の趣旨まで学習をさせるスタンスの「みんなが欲しかった」をお勧めしようとおもいます。これは文系資格では当たり前の方法ですが、法律の趣旨を意識する勉強は、結果的に暗記量を格段に減らすことができます。
A.TACの「みんなが欲しかった」です。
電験三種の法規の参考書(サブ教材)
電力ではサブ教材として紹介したい参考書が二つあります。
二つとは、①電験三種超入門、②電験三種合格一直線です。
超入門は、初心者用で詳しい解説がありますが、文章が二段組みで詰まっていて、それを苦労して読んでも下ネタ満載ですので好き嫌いが分かれると思います。「超入門」の特徴的な点としては、「機械」「電力」「法規」がセットになっている点です。これは評価できます。体系的に理解できるからです。電験は4科目が密接に関連しています。
また、「超入門」は、どちらかというと「みんなが欲しかった」と同じスタンスであり、法令の原文を読ませようとします。これも本質的な理解につながります。
なお、「超入門」は演習問題が一問も掲載されていないので、問題集を別に用意しないといけません。そういう点で、サブ教材とならざるを得ないです。これだけで合格をすることはできません。
「合格一直線」は、別次元の難しい参考書ですので電験二種も同時受験する人が購入しておくとよいでしょう。「電験二種」の参考書よりも、「電験三種合格一直線」のほうが詳しいと思います。ただし、これを読むのは三種に合格してからでもよいのでは。また、法規の改正に追いついているとは言い難いと思います。
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